「思ったより短くなってしまった…」という悲しい経験を防ぐために大切なこと

「思ったより短くなってしまった…」という悲しい経験を防ぐために大切なこと
こんにちは!美容しょうへいの店今朝白店マネージャーの奥田です!
髪を切るとき、「思ったよりも短くなってしまった」「伝えたイメージと違った」と感じた経験、皆さんにも一度はあるのではないでしょうか?
鏡の前で「もう少し長めを想像してたのに…」「伝えたつもりだったのに…」とがっかりしてしまう――。これは多くのお客様が抱える“あるある”なお悩みです。しかし、これは決してお客様のせいではありません。美容師とのカウンセリングの内容、カットの工程の理解不足など、さまざまな要因が絡んで起きているのです。
今回は、「なぜ思ったよりも短くなってしまうのか?」という理由を深掘りしながら、そうならないために僕が大切にしている考え方やポイントについて、詳しくお伝えしていきます。
■ なぜ「思ったよりも短く」なってしまうのか?
カット後に「短い…」と感じてしまう大きな原因の一つは、完成イメージに対する美容師とお客様との共有不足です。
美容室では、「こんな感じにしたい」「この画像の雰囲気が好き」といったイメージを言葉や写真で伝えていただくことが多いのですが、僕たち美容師側がそれをどのように解釈し、どこまで具体的に共有できているかによって、仕上がりの満足度は大きく変わってきます。
そしてもう一つの要因が、ベースカット(最初に形を作るカット)で完成イメージと同じ長さに切ってしまっていることです。
美容師はベースカットである程度のシルエットやラインを作っていきますが、その後には毛量調整(すきバサミなどで量を軽くする作業)や質感調整(毛先の動きを出すようなカット)といった工程が控えています。
この「調整」もカットの一環です。つまり、ベースカットの段階で理想の長さぴったりにしてしまうと、その後の工程でさらに髪が短くなってしまうのです。毛先が軽くなり、動きが出るのは良いことですが、「思ったよりも短くなってしまう」大きな原因の一つになっています。
■ 理想の長さ=完成形ではない
実は、多くの方がイメージしている「理想の髪型」は、以下のような工程をすべて終えた後の状態です。
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ベースカット
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毛量調整
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質感調整
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スタイリング(ブロー・アイロンなど)
つまり、インスタやヘアカタログで見る完成されたヘアスタイルは、「切り終わった直後の状態」ではなく、「最終的にスタイリングされた状態」であることがほとんどです。
例えば、毛先に動きがあるスタイルで「このくらいの長さが理想」と思っていても、そのスタイルはアイロンで内巻きや外ハネにしてある可能性があります。ストレートな状態では、その長さに見えないこともよくあるのです。
この「完成イメージと実際の長さのギャップ」を理解せずに進めてしまうと、「なんだか短くなった…」という感想につながってしまいます。
■ 美容師が意識すべき「逆算」の考え方
だからこそ僕が大切にしているのは、「最終的にどんな仕上がりにしたいのか?」から逆算してカットを進めることです。
毛量調整・質感調整・スタイリングを見越して、ベースカットではあえて完成形よりもやや長めに残す。この「余白」があることで、最終調整の段階でも長さを保ちつつ、きれいなシルエットに仕上げることができます。
また、理想の長さを再現するためには、「日常的にスタイリングをする前提なのか?」「コテは使うのか?ドライヤーで乾かすだけなのか?」といった、お客様のライフスタイルに合わせたヒアリングも重要です。
これらをしっかりカウンセリングで確認したうえでカットに入ることで、失敗のない、満足度の高い仕上がりにつながります。
■ 「思ったより短くなった」を防ぐために、できること
では、お客様側としてはどんなことに注意すればよいのでしょうか?
① できるだけ具体的なイメージを伝える
写真やSNSの画像などを使って、好みの雰囲気や長さを伝えるのはとても効果的です。ただし、単に「この髪型にしてください」ではなく、「この写真のどこが好きか」を伝えることが大切です。長さ?シルエット?前髪?毛先の動き?など、ポイントを絞って伝えると美容師もより理解しやすくなります。
② スタイリングを前提とした完成イメージだということを理解する
SNSやカタログの写真は、ほぼ確実にアイロンやブローなどでスタイリングが施されています。自然乾燥や簡単なドライだけでは、同じ雰囲気は出せない場合もあるため、「普段スタイリングするかどうか」も一緒に美容師に伝えておきましょう。
③ カウンセリングの時間を大切にする
短い時間で「これでいいや」と進めてしまうのではなく、気になる点や不安なことは何でも聞くようにしましょう。丁寧にカウンセリングをしてくれる美容師は、その後の施術でも細やかに気を配ってくれるはずです。
■ まとめ:カウンセリングがカギ
「思ったよりも短くなってしまった」という悲しい経験は、多くの場合、カウンセリングでのすれ違いと、技術的な工程に対する認識の違いから生まれます。
完成イメージから逆算し、ベースカットは少し長めに設定することで、最終的にちょうど良い長さになるよう意識しています。しかし、それはあくまでしっかりとしたカウンセリングがあってこそ。
だからこそ、お客様には「しっかりカウンセリングしてくれる美容師」「スタイルの完成まで丁寧に説明してくれる美容師」に任せてほしいと心から思います。
カット後に「やっぱりお願いしてよかった」と感じていただけるよう、僕も常に丁寧なカウンセリングと技術を心がけています。今後ヘアチェンジを考えている方は、ぜひこのことを思い出して、美容師としっかり相談しながら進めてみてくださいね。
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Writer 奥田辰也(おくだ たつや)

Written by: 奥田辰也(おくだ たつや)