奥田のシザー(ハサミ)ついての思い出話しをちょっと…
こんにちは!
美容しょうへいの店今朝白店店長『ヘアーライフアドバイザー』の奥田です!
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【奥田のシザー(ハサミ)についての思い出話しをちょっと…】
シザーとは美容師が使うハサミの事です。
お客様からしたら聞きなれない言葉だと思いますが、今日はそのシザーについてちょっと思い出話しをしたいなと思います。
シザーは言うまでもなく、美容師にとって命であり魂であり相棒でもある。
その表現は美容師によって様々だとは思いますがどんな表現であろうと、果てしなく大事なモノである事に変わりはありません。
だって、シザーがなければ美容師の仕事は成り立たないですからね。
(カラーリストなどカット以外の技術を専門にしている美容師さんもいますので一概には言えませんが。)
そんなシザーについての奥田のちょっとした思い出話ですので興味がある方だけ読み進めて下さいね。^_^
なぜこんな事を書こうかと思ったかと言うと、今日いつも通りお客様をカットしていてセニングシザー(すきバサミ)をいつもの様に軽快に⁈走らせてた訳です。
その時ふと思いました…。
このセニングシザー、何年使ってるのかなって。
そんな事を思った途端、そのセニングシザーについての思い出がフッと蘇ってきました。
(あっ、ちゃんとカットしてますからね!笑)
何年前か忘れた程前の話ですが、ある日某有名シザーメーカーの営業さんがディーラーさん(材料屋さん)と一緒にお店に来ました。
もちろん、営業さんなのでシザーを販売しに来ている訳ですが、「シザー、ちょっと見てみませんか?」と言われ当時アシスタントだった僕は興味心身に見ました。
まだどんなシザーが良いのか、どんなメーカーが良いのかも分からなかった僕でも知っている程有名なシザーメーカーさん。
そのメーカーさんのシザーを使っている大先輩もいたので、アシスタントの僕からしたらそのメーカーのシザーを使う事は憧れでもあった訳です。
その時、目にしたのはセニングシザー(すきバサミ)。
メーカーさん:「今どんなセニングをお使いですか?」
僕:「今はこれを使っています!」
メーカーさん:「あー〇〇さん(メーカーさんの名前)のセニングですね。そんな安いモノよりもうちのセニングの方が断然良いですよ!」
僕:「はぁ〜、そうですか…」
と、こんなやり取りがあった訳です。
「そんな安いモノよりも…」
この言葉に当時の僕は無性に腹が立った訳です。
安かろうがなんだろうが、僕が初めて買ったセニングシザーです!美容師人生で初めて買ったんです!お金がない時代に買ったんです!そのセニングシザーにはこれからの夢や期待が詰まっていたんです!
そんな大切なセニングシザーをバカにされてる様で無性に腹が立ったんですね。
まだ若かったので、仕方ない…(^^;;
その時見るだけで、試し切りもしませんでした。「絶対この人から、このメーカーさんからシザーは買わない!」と一瞬で決意したのを今でも覚えています。
それ程、シザーって思い入れのあるモノだし初めて自分のシザーを買うのって本当に嬉しい事なんです。
これが僕が初めて買ったセニングシザーです。
もうかれこれ13年くらい使ってますか…
やっぱり1番自分の手に馴染んでるし、もはや自分の手がカットしてくれてる感覚…。
例えば同じメーカーの同じ型の同じセニングシザーがいくつか並んでたとして、目を瞑って自分のセニングシザーがどれかを当てるゲームがあるとしたら、当てる自信がある…。
昔、尊敬する、僕の師匠でもある大先輩に言われた事があります。
『自分のシザーは目を瞑っていても触れば分かるもんだ。それくらい手に馴染むまで1つのシザーを使い込む事だ。それが道具への愛着だし、こだわりなんだ。』
その大先輩も、初めて買ったセニングシザーを20年以上使っていました。
「これがやっぱり1番しっくり来る!」
「古かろうが何だろうが、安かろうが何だろうが、これでカットしてお客様が喜んでくれればそれでいい。」
そんな事を話してくれた事を今でも鮮明に覚えています。
その大先輩が使っていたセニングシザーも5千円しなかったモノ。
(美容師の使うシザーの値段はピンからキリまでありますが、だいたい10万円前後のモノが主流でしょうか。)
ちょっと話が逸れましたが、それくらい自分のシザーに愛着とこだわりを持っていると言う事です。
確かに高ければ高い程、切れ味も良く、性能も良いシザーになるでしょう。
けど、だからと言って美容師が愛着を持って、こだわりを持って使っているシザーをバカにする様な事は絶対言ってはいけないんです。
その営業の方もそれがお仕事なので、しょうがない事かもしれませんし、自分の勤めるメーカーのシザーが1番だという自負があるのは当然ですが、他のシザーをバカにしてはいけません。
適当に「これでいいやー!」ってシザーを使っている美容師はいません。
みんな何かしら愛着を持ち、こだわりを持って使っている訳ですから。
って、何だか愚痴っぽいブログになりましたが、只の思い出話なのでお許し下さい。
今はありがたい事に、本当に信頼できる営業の方とメーカーさんに出会えたので、僕はもうその人からしかシザーは買わないでしょう。
月一でメンテナンスに来てくれますし、研ぎに出せば「シザーの調子どうですか?」ってわざわざ電話をくれます。
そんなシザーメーカーさん、営業さんは僕の知る限りいないので本当に信頼できるし安心できます。
専門職や技術職の人は特にそうだと思いますが、自分の道具への愛着とこだわりは物凄く強いものです。
もはや、道具ではなく命であり魂であり相棒な訳です。
そのお陰で良い仕事ができ、結果お客様に喜んでもらえる技術を提供できる。
これからもずーっと大事にしていきたい『こだわり』ですね!^_^
何だかツラツラと勝手な思い出話しを書いてしまい、長くなってしまいましたが、この辺で寝たいと思います!笑
ではっ!
Writer 奥田辰也(おくだ たつや)
Written by: 奥田辰也(おくだ たつや)