広がる髪をなんとかしたい!という方に自分でてきる対策をお教えします!
こんにちは!
美容しょうへいの店西長岡店の
斎藤舞香です!
これから梅雨前になるとジメジメして湿気で髪が広がってきますよね。でもなんでかパサつきも感じられますよね。これはいったいなんなんだという方がたくさんいると思います!
髪が広がる原因それは水分が足りないと髪は乾燥して広がってしまう!
髪質や髪の量は人それぞれです。それでも、髪の広がりに共通している原因があるのを知っていますか?
それはずばり、『水分量の乱れ』です。
水分量が不足すると髪は広がります。
どう水分量を整えて潤いのある髪にするのかは大きくわけて二つの方法があります。
「髪に負荷をかけない手入れ」と「スタイリング剤など外部からのケア」です。
たしかに100人いれば100通りの髪の悩みがあるでしょう。自分にあったケアを実践することで昨日よりも今日、今日よりも明日、というように広がる髪の水分量を増やすことができるのです。
まず基本的には髪のタンパク質を守らないと髪は広がってしまいます。
そのためには水分量がどれくらいあればよいのでしょうか。
髪の成分はこのようになっています。
タンパク質(ケラチンタンパク質) 約80%~85%
水分量 約11%~13%
メラニン色素 約4.5%
脂質 約1%~6%
気が付いた方も多いと思いますが髪の成分で一番多く占めているのは水分ではなくタンパク質なのです。
髪の構造から水分量が少なくなる原因を考えてみましょう。
1本の髪は3層構造になっています。
一番外側にキューティクル、次にコルテックス、そして中心にメデュラです。すべてが健康であれば美しい髪だといえます。
この3層には、それぞれの役割があります。
・キューティクル(毛表皮)
外部の刺激を受け止めて内部を守ります。
・コルテックス(毛皮質)
タンパク質と水分を蓄えています。髪の硬さ、強度そして太さなどが決まります。
・メデュラ(毛髄質)
髪の芯は空気を含み空洞になり蜂の巣のような形状をしています。長い髪の毛が均等に空気を含み細胞が多く詰まっているほうが丈夫な髪の毛と言えます。
タンパク質は、水分量が少ないと破損してしまい広がる髪を作り出してしまうのです。タンパク質を守るためにも水分は大切だということがわかります。
広がる髪をなんとかしたい!という方に、自分でできる対策をお教えします!
もちろんすべてを解決して美髪生活を目指すという方もいるでしょう。でも、今までのことをすべて変えることはストレスを増やしてしまうかもしれません。
いくつか紹介するなかで、自分にも出来そうかな、やってみたいなというものから始めることをお勧めします。
①ブラシは摩擦が起きないものを選ぶ。
ブラシの素材も広がる髪には摩擦の起きにくいものを選びましょう。目の細かいブラシよりスケルトブラシが良いと思います。
天然素材の猪毛、軟豚毛はお薦めです。天然の毛の油分が広がる髪を落ち着かせる効果が期待できるのと同時に表面の艶がでるという効果もあります。
ですが毛の多い人は地肌まではいかず無理やり地肌までとかそうとすると、過度の摩擦が起きてしまうので注意が必要です。
髪に負担をかけることなく髪をとかすことができるように開発されたブラシもあります。
例えばうちのお店でも使っている「タグルティーザー」は長短交互に配列されたブラシ構造や特殊な素材を使って無理に力を入れずに細い繊細な髪でも負担をかけずにとかすことができるととても人気です。
また、とかし方も大切です。とにかく丁寧に優しくが基本だと言えます。特に、濡れている髪には細心の注意を払ってとかしてください。枝毛や切れ毛の原因になります。
②自分の髪にあったシャンプーを使う。
最近ではたくさんのシャンプーが存在します。広がる髪に良いという商品も多くあります。全部試して自分に合うものを見つけるというのはとても大変です。
信頼できる美容師さんに聞いてサロン使用のシャンプーを試してみるという事が1番良い事なのですが、続かない方も中にはいらっしゃるかと思います。
ではドラッグストア、通販サイトなどで何に気を付けて購入するとよいかを
考えてみます。
シャンプー成分表示を確認しましょう。シャンプーボトルの裏に貼ってある紙に小さく書いてある成分表示です。
高級アルコール界面活性剤
(ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなど)
多くの市販のシャンプーに入っている成分ですが、洗浄力が強く頭皮に刺激が
強いため避けたほうがよいでしょう。
アミノ酸界面活性剤
(ラウリン酸、ココイルグルタミン酸ナトリウムなど)
美容院のシャンプーの多くがアミノ酸界面活性剤成分のものを使用しています。
頭皮に対し刺激が弱く洗浄力は優しいものです。
天然界面活性剤
(デシルグルコシド、レシチン)
市販シャンプーではほとんど使われていません。
洗浄力は弱めですが頭皮に優しく肌の弱い方にもおすすめです
ここまで代表的な界面活性剤の特徴から「アミノ酸活性剤」が頭皮にも髪にも良いことがお分かりになると思います。
アミノ酸系活性剤の中でもココイルグルタミン酸シャンプーはキューティクルを整える働きがあり広がる髪に特におすすめの成分です。
③自分の髪の洗い方を見直してみる。
自分の髪なのに思い通りにならないとついつい無造作になりがちです。
頭皮は顔とつながっています。顔は丁寧に優しく洗いますよね?頭皮と髪もブラッシング同様、洗うのも乾かすのも優しく丁寧に!が基本です。
洗う前に丁寧にブラッシングをします。頭皮、髪をゆっくりとお湯で出来るだけキューティクルが傷まないように上から下へとたっぷりのお湯で流します。
洗う順番も意識しましょう。意識することで、より丁寧に洗うことができると思います。
頭頂部から前頭部そして両側に移動し最後は後頭部を洗う順番をお勧めします。
シャンプーを手に取り、地肌を指の腹で優しく洗います。毛先はシャンプーを手で泡立てたものを揉みこむようにして洗いましょう。
シャンプーブラシを使う方も多いと思います。頭皮の血行が良くなり、まんべんなく洗うことができる他にもたくさんの利点があります。自分でちゃんと洗えてないと感じる方やネイルなどをしている方にはおすすめです。
ただ生理中など地肌が弱っているときなどは頭皮を傷つける危険性もあるので
ご自身の体調にあわせ、上手に使っていただければと思います。
④洗い方だけでなく乾かし方も意識する。
タオルドライを行うときは、ゴシゴシと擦るのではなく髪の毛をタオルではさみ
軽くトントンと水気を取りましょう。
自然乾燥は、キューティクルが壊れる原因にもなりますので止めましょう。必ずドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーの温度にも注意しなくてはいけません。高温は髪にダメージを与えます。高温で乾かすと髪の毛の水分を取りすぎてしまい、広がってしまいます。
ドライヤーも近年進化しており、乾かしながら保湿もできるものも多く出てきています。マイナスイオンドライヤーは代表的なもののひとつです。
実際美容師の方にマイナスイオンドライヤーは広がる髪に効果があるのかと聞くと
多くの美容師が効果があると答えるでしょう。
マイナスイオンドライヤーは、硬い髪がさらさらになる効果が期待できます。低温のため髪を痛める心配もほとんどありません。
低温だと髪がなかなか乾かないと感じている方もいると思います。家庭用のものは風力が業務用のものと比べて劣るため乾きが悪いと感じるのです。
⑤ドライヤーのかけ方を気をつける。
タオルドライをした髪に、ドライヤーの熱から髪を守るため『洗い流さないトリートメント』などを少量つけます。
トリートメントは長さに合わせて調整してください。つけすぎると乾いたときにフケのように浮いてしまい不潔な印象を与えてしまいます。
ドライヤーの風を上から下へとあて乾かします。内側や後頭部側を乾かした後はボリュームが出やすいので仕上げとして冷風で上から下へ風をあてて整えるとよいでしょう。ドライヤーの冷風は髪の艶を出す効果があります。
⑤太陽光(紫外線)対策
肌が日焼けするのと同じで髪も日焼けします。
日傘をさしたり、帽子をかぶることや日焼け止めスプレーなどで髪を保護するのも効果的です。
その他にグッズとしてヘアアイロン(使い方・注意点)でできる対策
熱に弱いと散々言い続けている髪の毛に、一番負荷がかかるであろうヘアアイロン。でも、使い方を間違えなければ大きな味方になります。
ヘアアイロンも日々進化しているアイテムです。カールができるものまっすぐをとことん追求するものなど種類も設定温度も様々ですが、ここでは髪の毛の広がりに対処することに絞ってお話します。
完全に乾いた髪に、少量のヘアオイルやヘアクリームを髪全体にまんべんなく塗ります。この時、地肌には決してつけないよう注意してください。
髪の毛を小分けにして160℃、140℃に設定したヘアアイロンを1か所に何度もかけるのではなく、根元からゆっくり1.2回を目安にかけます。温度設定は4段階くらいあるのが望ましいです。
全体をかけ終えたら、必ずドライヤーの冷風でゆっくり上から下へと髪の毛を風でなでるように冷ましてください。ヘアアイロンでのダメージが少なくなるだけでなく、艶が戻ります。
水をつけるのは逆効果!
デパートや駅のパウダールームで広がった髪に水をつけて広がりを抑えようとしている女性をよく見かけます。これはNG!です。広がります。
さらっと外出先で髪を撫でるように水をつけるのは、逆効果です。水はシャワーのようなもので根元からつけない限り広がりますのでご注意ください。
*美容院でできる髪の広がりを抑えるための対策
髪の毛量が多く、太くうねりのある人は「すく」という選択肢を選ぶことが多いようです。
美容院で「髪をすく」のは髪の広がりには効果があるのでしょうか。
髪の量が多いから「すく」のは本当に効果的?
個人差はありますが、たしかに数日はスッキリとした広がらない状態になりますが、すぐに広がる、いや、むしろ「すく」前より広がっていると感じる人、少なくないと思います。
自分のスタイリングのせいなのか?と謙虚に思い次の美容院予約日まで我慢している人いませんか?
実は根本的に「すく」という行為は広がります。そして広がると、それだけで傷んで見えます。
内側の髪の毛をすいたとして、時間が経てば伸びるので短い髪の毛が外側を押します。それが広がりにつながってしまうのです。
実際に毛先をすいた場合、髪の毛がデリケートになるため枝毛になりやすいようです。
カットする前に、どういうシルエットにするかを美容師さんに相談することをお勧めします。中には本当に「すく」必要のある髪の毛の量の多い方もいますが、すくほどでもない方も多くいます。
*縮毛矯正で髪の広がりを抑える
縮毛矯正は一番効果を実感できる方法です。
うねり・広がりの解消ができ、艶がでるといいこと尽くし!本当でしょうか?
失敗なく縮毛矯正が出来たとき効果を実感できるのは本当です。
そして髪の毛自体がきれいになったように感じると思います。失敗がなくても薬剤によるダメージがあります。トリートメント効果があるわけではないということを忘れないでください。
縮毛矯正のあと綺麗にみえてもダメージが受けやすい状態だということを忘れずに、自宅でのケアも私達美容師がきちんと説明します。
縮毛矯正とブリーチの相性はあまりよくありません。でも黒髪に飽きてブリーチしたいし髪の広がりも何とかしたいと両方を希望する方も多いと思います。
縮毛矯正とブリーチを同日に行うのはやめたほうがいいです。そして今の髪の毛の状態をよく美容師さんにみて頂き、縮毛矯正のあとトリートメントを行い少しでも回復させてから可能であればブリーチに挑戦することをお勧めします。
自分のヘアケアを見直して、広がらない髪を手に入れよう!
いままで説明をしてきた通り、広がる髪の原因は様々です。共通して言えることは髪の中の水分不足です。
髪を生成する際の栄養のかたよりからタンパク質が減りキューティクルが壊れ、自分の髪と地肌に合わないシャンプー、リンスを使っていることも大きな原因になり得ます。
あなたの髪の広がりの原因が何であるかもう一度考えてみてください。健康な髪でもうねりや広がりで傷んで見える、傷んでいる髪でも健康に見える縮毛矯正の不思議。
いかに髪にストレスをかけず自分に合ったヘアケア製品を上手に使い、今より美しい髪をつくりだすのかは自分次第です。
自分の出来る事から始めてみましょう!!
Writer 匠カラー舞香(斎藤 舞香)(さいとう まいか)
Written by: 匠カラー舞香(斎藤 舞香)(さいとう まいか)